こんにちは!土日祝日も診療の北戸田デンタルクリニックの米永です。

今回は、入れ歯の中でも「部分床義歯(ぶぶんしょうぎし)」についてお話しします。

歯を何本か失ってしまったときに使われる部分床義歯ですが、その中身、どうなっているかご存じですか?実は、いくつものパーツが精密に連携して、お口の中でしっかり機能しているんです。

今日はそんな部分床義歯のパーツについて、分かりやすくご紹介します!

1.支台装置(しだいそうち)

まずは、義歯を支える「支台装置」から。これは、周りの歯に義歯を固定するための仕組みで、「クラスプ」や「アタッチメント」「テレスコープ」といったパーツが含まれます。

・クラスプ…金属のバネのようなもので、歯にひっかけて義歯を安定させます。

・アタッチメント…支台歯と義歯を組み合わせる“精密なジョイント”のような役割。

・テレスコープ…外冠と内冠が重なり合う二重構造で、しっかりフィットします。

この支台装置があるからこそ、義歯は動かず、しっかりと咬むことができるんですね。

2.連結装置

次は「連結装置」です。文字通り、部分義歯の各パーツをつなげる役割を果たします。

・大連結子(だいれんけつし)…左右や上下の義歯床をつなげる大事なパーツ。

・小連結子(しょうれんけつし)…細かいパーツをつなぐための橋渡しのような役目です。

上顎用の「パラタルバー」や「パラタルストラップ」、下顎用の「リンガルバー」「リンガルプレート」など、部位や症例に応じていろんな形があります。

3.人工歯

見た目や咬み心地に関わる部分がこの人工歯です。

素材によって次のような種類があります:

・レジン歯(樹脂製で扱いやすい)

・硬質レジン歯(やや硬めで耐久性アップ)

・陶歯(セラミックで自然な見た目)

・金属歯(とても丈夫だけど審美性はやや低め)

用途や部位、患者さんの希望によって使い分けられます。

4.その他の補助パーツ

「レスト」や「隣接面板」「スパー」など、見逃されがちですが大切な補助パーツもあります。たとえば、レストは義歯が沈み込まないように支える“つっかえ棒”のような役割。

設置場所によって、「咬合面レスト」「切縁レスト」「舌面レスト」に分類されます。

以上のように部分床義歯は、ただの「入れ歯」ではなく、いくつものパーツが支え合って機能しています。支台装置や連結子、義歯床、人工歯などそれぞれの役割を知ることで、より安心して使うことができるのではないでしょうか?

「入れ歯が外れやすい」「違和感がある」などのお悩みがある方も、もしかしたらこうしたパーツに不具合が生じているかもしれません

北戸田デンタルクリニックでは部分床義歯の作成はもちろん調節も行なっております。お困りの際はご来院下さい。

北戸田デンタルクリニック  048-422-9957

医療法人赤坂会