こんにちは!土日祝日も診療の北戸田デンタルクリニックの米永です。

今回は、部分床義歯(部分入れ歯)の設計に欠かせない「サベイング」についてお話ししてみたいと思います。

部分床義歯とは、残っている自分の歯を活かして装着する取り外し式の部分入れ歯のことです。1本だけ歯がない場合から、ほとんどの歯が失われてしまった場合まで、幅広く対応できるのが特徴です。

そんな部分床義歯を患者さんが快適に、そして長く使えるようにするためには設計がとても大切です。その第一歩が「サベイング」と呼ばれる作業になります。

そもそもサベイングとは、義歯(入れ歯)をどの方向から装着・取り外しするのが一番自然か?を模型上で探る工程のことで、サベイヤーと呼ばれる器具を用いて行います。

この器具を用いることで、義歯を歯に引っ掛けるために必要な金属部分のクラスプや連結子(バー)、鉤尖の位置確認や設計を行うことができます。

またこの作業を通じて、「アンダーカット」と呼ばれる“義歯を引っかけるためのくぼみ”の位置を確認します。これが上手く設計されていないと、義歯が外れやすかったり、逆に外しづらくなってしまったりして患者さんの負担になってしまいます。

サベイングは、まさに“義歯設計の羅針盤”といえる存在です。

部分床義歯の設計で重視しなければならないのは、「壊れない」「動かない」「汚れない」「修理しやすい」こと。

この4つの条件を満たすために、義歯の構造(レスト、クラスプ、バーなど)をどう組み合わせて設計するかが大切です。

たとえば、歯にしっかりフィットするクラスプには「支持」「把持」「維持」という3つの機能があり、歯や歯ぐきの状態を見極めながら義歯が正常にそして患者さんの負担にならないよう細心の注意を払って設計していきます。

部分床義歯は、見た目や使い心地だけでなく、将来的なメンテナンスのしやすさまで考えた設計が必要です。

そのスタートが「サベイング」でありこの工程を行う地道な作業こそが、患者さんに安心して使ってもらえる義歯づくりにつながっています

北戸田デンタルクリニックでは患者さんそれぞれの歯の状態に合わせた義歯(入れ歯)の作成を行っております。お気軽にご来院ください。

北戸田デンタルクリニック  048-422-9957

医療法人赤坂会