こんにちは!土日祝日も診療の北戸田デンタルクリニックの院長、米永です!

数年前になりますが、スイスのベルン大学から興味深い実験が報告されました。

それは、旧石器時代の生活を4週間続ける実験でした。

10名の被験者は、全員、実験の前後に歯科検診を行いました。

当然、歯ブラシなどの清掃器具の無い時代設定です。

全員、4週間の旧石器時代生活で、口腔内は、どう変化したのでしょうか?

歯磨き出来ないから、歯肉炎が起こって大変な状況に陥ったのでしょうか?

いや、エンドトキシン(内毒素)の影響が何らかの形で、身体に悪影響を及ぼしたのでしょうか?

いえ、どれも当てはまりません。

悪くなるどころか、歯肉からの出血が減少し、歯周ポケットの深さも減少。しかも、舌苔の細菌数までも減少したという結果になりました。

どうして、良い結果が出たのでしょう?

それは、現代食と旧石器時代食の違いにあります。

現代食では、3週間歯磨きしないと、エンドトキシン(内毒素)が増えて、身体に悪影響を及ぼすのに、旧石器時代食では、健康になるのです。

結局、おいしさを追求した食文化が、バイオフィルム感染症を増悪させているだろうと考えられます。

この事は、ハーバード大学のダニエル・リーバーマン教授が、「人体600万年史〜科学が明かす進化・健康・疾病〜」の中で述べています。

歯のことで気になることがあれば、お気軽にご来院ください。

北戸田デンタルクリニック  048-422-9957

 

医療法人赤坂会